千鶴「一さん！OVA『薄桜鬼 雪華録～斎藤一編～』が発売されましたよ！」
斎藤「おお、そうだったな。少し前に、収録したものだな」
千鶴「一さん、『収録』とか生々しいこと言っちゃダメです」
斎藤「す、すまん……」
千鶴「TVアニメも良かったですが、やっぱり一さんの近くにいられるOVAは嬉しいです」
斎藤「俺もだ、千鶴」
千鶴「何より一さんのその……子供っぽい所も窺えて……なんというか、きゅんとしました」
斎藤「子供っぽいだと……？」
千鶴「あ、いえ、気を悪くされたのなら申し訳ありません。
ただ、その、刀のことになると熱くなったり、照れ屋な所とか……その、可愛らしい所も好きなんです」
斎藤「まぁ、多少不本意ではあるが、千鶴が好きだというのならそれでいい」
千鶴「はい、大好きです、一さん」
斎藤「………」
千鶴「………」
斎藤「………」
千鶴「………」
斎藤「恥ずかしい事をさらっと言うものではない……心臓に悪い」
千鶴「すみません……？」
斎藤「いや……オホン。OVAの話だったな」
千鶴「そ、そうです。お話は私が島原に潜入した時のエピソードでしたね。
芸妓姿を見られるのはとても恥ずかしいですが……」
斎藤「俺はまたお前の芸妓姿が見れたのは嬉しい……」
千鶴「そんな……ありがとうございます」
斎藤「それにしても山崎はどうしたのだ。すっかり役になりきっていたが」
千鶴「私も、お嬢様なんて呼ばれてしまってすごく戸惑いました。
あと畳をひっくり返してしまった時はとても驚きましたし、その……少し笑ってしまいました」
斎藤「あれは見ていてとてもハラハラした」
千鶴「それを言うなら一さんも同じですよ」
斎藤「何故だ？」
千鶴「浪士の方が絡んできていたのに、見向きもせず裏拳で倒しちゃうんですもの……」
斎藤「大事な話をしていた所を邪魔してきたからな、ほぼ無意識だった」
千鶴「そうです！その大事な話！結局、何を言おうとなさっていたのですか？」
斎藤「な！い、今更そんなことどうでもよかろう」
千鶴「どうでもいいって……あんなに一生懸命話しかけて下さったのにどうでもいい内容だったのですか？」
斎藤「泣くのではない、千鶴。どうでもいい話なわけがあるか！あれは……」
千鶴「あれは……？」
斎藤「………」
千鶴「………」
斎藤「………」
千鶴「………」
斎藤「……お前の芸妓姿はとても似合っていた。そう言いたかったのだ」
千鶴「本当、一さんはどんな任務でも一人でこなしてしまうのに、そーゆー所は不器用ですよね。
でもそんな一さんが私は大好きです」
斎藤「だから、心の臓に悪いことを言うなと言っている……」
千鶴「ふふ、以後気をつけます」
斎藤「OVAはそれだけじゃなかっただろう。お前が雪うさぎを作ってくれた。あれは嬉しかった」
千鶴「雪を見るたびにあの時のことを思い出します」
斎藤「俺も同じだ」
千鶴「今年も！雪が降ったら一緒に雪うさぎを作りましょう！」
斎藤「名案だな。それに、ここ斗南は雪がたくさん降るからな。雪だるまもかまくらも作ろう」
千鶴「はい！冬がとても楽しみです」
斎藤「千鶴……」
千鶴「はい、一さん」
斎藤「俺はお前を嫁にもらえて本当に良かったと思っている。お前と一緒になれて心から嬉しいと思っている。
この想いはあの頃から変わらぬ。それだけは覚えていて欲しい……」
千鶴「はい……！」
ゲロ甘……！展開になったのでここで打ち切りです。
久々更新です。さのとききです。
OVA発売おめでとうございます！斎藤編買いました！斎千・山千好きにはたまらない３０分でした。
アニメ最終回感想と同様に斎藤夫妻に感想という名の惚気大会を開催してもらいました。
いかがだったでしょうか？OVAの雰囲気が、萌えが伝われば幸いです。
おこづかいの関係で、全巻コンプはできないのですが、藤堂編は買う予定です。
まだサイトではUPしていませんが、平千エピソードも色々妄想しています。
藤堂編発売時には、藤堂夫妻編を書ければと思います。
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