千鶴「……山崎さんは土方さんの命に背くのですか?」
山崎「ずるい言い方だな。だがあの頃と今では状況が違う」
千鶴「私は…私は!山崎さんと一緒にいたいです。ずっと一時も離れることなく。その為なら傷つけられたっていい。それにいつ発作が起きるか分からないからこそ一緒にいたいんです」
山崎「……それでは、俺は君を利用しているだけじゃないか。俺から与えられるものは何一つないんだ!俺はただの化け物だ。俺もいずれ理性をなくし、血を求める化け物になるだけだ」
山崎さんは心の内を絞り出すかのように、苦しげに言った。
千鶴「山崎さんは先程、仰っていましたよね、人は朝起き、夜に寝ると。……私は鬼ですよ」
山崎「それは分かっている。だが君は人間と変わらないだろう?」
そう、即答してくれた。咄嗟に出た言葉だったが、自分を鬼と認めるのが怖かった。でも、山崎さんはそれが何もおかしくないかのように、私を人だと言ってくれた。それは私にとっての山崎さんも変わらない。
千鶴「それは山崎さんも同じです。羅刹になったからといって山崎さんが山崎さんじゃなくなることはないはずです!」
山崎「俺は……」
千鶴「それとも山崎さんは私を鬼だと恐れているのですか?」
山崎「そんなわけがない!君は長年一緒に戦ってきた戦友だと思っている」
千鶴「私も同じです。山崎さんは確かに羅刹なのかもしれない。でもそんなこと忘れてしまうぐらい山崎さんは人間です」
山崎「君は……」
千鶴「それに、山崎さんはいつも私に与えて下さりますよ、私がここにいてもいい理由を」
山崎「理由?」
千鶴「山崎さんが任務から無事帰ってきてくれて、私が淹れたお茶を美味しいと言っていただけるだけで、私の心は満たされるんです。ここにいて、山崎さんのお傍にいていいんだって」
山崎「そんなこと、俺が与えたものではないじゃないか……」
千鶴「私はそんな些細なことで十分幸せなんです」
山崎「幸せ……?そんなことで?」
千鶴「とても幸せです。ですから『離れた方がいい』なんて言わないで下さい!」
私の瞳にはいつの間にか涙が溜まっていた。その姿を見て、山崎さんが戸惑っているのも感じられた。
山崎「……そうだな、俺はどうかしていたな。俺は何が何でも君を守り通す。それが、俺が変若水を飲んだ時に決意した事だったのを、忘れかけていた。……ありがとう、雪村君」
千鶴「あ、いえ、私こそ、恐れ多い事を言ってしまって、すみませんでした!」
私はなんて大胆な事を言ってしまったのだろう。羞恥と罪悪心で頭を下げた。
山崎「君は何も悪くない、顔を上げてくれ」
私が顔を上げると山崎さんは私の瞳に溜まった涙を拭いてくれた。
【山崎好感度1上昇】
千鶴「それとも山崎さんは私を鬼だと恐れているのですか?」
山崎「そんなわけがない!君は長年一緒に戦ってきた戦友だと思っている」
これを言わせたかった。千鶴が鬼であること、そして山崎さんにとって「大切な戦友」であること。 一応、随想録山崎日常想起2を意識したセリフです。戦友て関係が好きです。千鶴にとってもまだこの時は「好きだ云々」は無自覚で「仲間だ」って意識の方が強いかな~とか妄想しながら書きました。
それにしても「俺が変若水を飲んだ時に決意した事だったのを、忘れかけていた」だとぉ……?
鈍感な千鶴さんは気付いていませんが、ここでポロっと山崎さんの本音(?)的なものが暴露されてるっていう。
土方さんに千鶴の護衛を命じられた時じゃないんだ。変若水飲んだ時なんだ。へぇ~(ニヤニヤ)
うん、なんか山崎さんのキャラがよく分からなくなってきた。
やっぱCD買うべきかな。山崎さんが酔っぱらうってマジですか?
新八っつぁんとお酒飲むとか新しすぎる\(^o^)/明日には買ってそうだ、怖いのぉ。
いや、もうこの手のCDは卒業したんだっと心に誓ったのですが、でもここでお布施しとけば、今後新しくゲームが出る時、新八っつぁんと山崎さんが優遇されたりするんだろうか?黎明録の土方ルートが山崎ルートだとかも聞くけど。ついに本ルート出現とか……無理かな?さのとのヘボイ捏造より公式でルート作ってほしいYO!新八っつぁんも大好きです。次回から7章です。